クラウド・コンピューティングは使えるか?
西田宗千佳著「クラウド・コンピューティング仕事術」(朝日新書刊)を読みました。前著「クラウド・コンピューティング」の続編です。アプリケーションソフトやデータ保存をネットワークを介して活用する,今まで以上にネットワークを活用するやり方です。今回は「仕事術」というように著者のクラウド利用の仕事術を紹介しています。いろいろなサービスや利用法があり,部分的には自分でも利用可能なものもありそうです。
ただし,著者が何度も書いているように,これは,あくまで著者のようにネットワーク利用が仕事上必要不可欠な人に向いた方法です。セキュリティ問題をはじめ,現在の事業所や役所,学校では制度的に利用不可能なものが多く,今のところ,どちらかと言えば個人利用に向いているかもしれません。今,使いづらいものを使いやすく,便利にしたい,という気持ちは当然わかりますが,便利さと活用力は相反する関係にあります。最近の子どもがさまざまなことを読み取る力が弱いのは,生活が便利になりすぎているから,生活上で必要に駆られて考える場面があまりにも少なすぎるからだ,という話もあるほどです。今,ようやくセキュリティ意識を持ち始めた人々が,クラウドにまかせればセキュリティ問題のある面はクリアになる,などと思ってしまったら・・・,と考えるともっと制度的に整備される必要がありそうです。
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