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2009年6月21日 - 2009年6月27日

聞き手は石ころやカボチャではない

 加藤昌男著「先生にこそ磨いてほしい ことばの伝達力-教室で役立つ30のヒント-」(NHK出版刊)を読みました。著者は元NHKのアナウンサーで「先生のためのことばセミナー」などの研修の担当者でもあります。このセミナーには以前名古屋での講座に参加したことがあります。その時に言葉を使う職業でありながら,いかに言葉を使いこなしていないか思い知らされた経験があります。教科書の音読一つとってもセンテンスごとにどのように読むべきか?なんて参加するまでは考えたこともありませんでした。せいぜい句読点を意識するだけだった音読に,「教えるべきことはまだまだたくさんあるんだ」と意識を変えられました。
 この著書は,基本的にそのセミナーで感じたのと同じような「先生がことばを大切にすることが子どもへ良い影響をもたらす」という考え方で貫かれています。授業の組立についてはあまりに言葉を重視するあまり,少々異論をはさむ余地がありそうに感じましたが,ほとんどが参考にできることばかりです。「聞き手は石ころやカボチャではない」ということも,当たり前といえば当たり前ですが,自分が子どものころには「緊張したら石ころやカボチャと思え」と言われたものです。そう思えば緊張しないという理屈ですが,それは,そもそも人に対してきちんと伝えよう,コミュニケーションを取ろうという精神のかけらもない言葉です。こんなところにも,意識の違いを感じます。

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成績データの取り扱い

 成績処理に伴う個人情報の取り扱いについて確認する文書を教職員向けに出しました。最初は個人情報漏洩について考えてもらうリーフレットを回覧しました。個人情報を漏洩した場合,戒告処分,損害賠償請求,情報漏洩者のプライバシー侵害などがその人の身に降りかかってくる可能性があるという内容も,あえてかきました。自分の不注意で処罰されるのですよ,とあえて伝えることで,じっくり考えてもらおうと考えました。
 次に,学校内での成績データの取り扱いの約束を示しました。USBメモリと外付けハードディスクにデータを保存すること。作業後は暗号化ソフトでデータを暗号化すること。いくつかの細かいことを明文化しました。
 
 

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授業パッケージの利点と欠点

 名古屋NHKメディア教育研究グループ共同研究会に参加しました。新番組「見えるぞニッポン」を視聴後,船津チーフプロデューサーから制作の意図をお聞きし,教員からも意見を出し合いました。教科書に準拠しない新しい形の番組ということで,各ディレクターごとの切り口で日本全国の都道府県の紹介をしていきます。教員側からは「中途半端ではないか」という意見が出されました。授業の素材として出すには長すぎるし,かといって授業の中心教材としては使えない,だから,どっちつかずになって使われないのではないか,という意見です。余分な時間などなかなかとれない現状において,NHKの学校放送にはお得感,便利感が求められているという立場からのご意見です。確かに周りの先生方がNHKを使う場合には,その番組を1本見せることで授業が成立してしまうような使い方をしています。忙しいときに十分に教材研究する時間がなくても,NHKの番組ならばそのまま使うことができるという安心感があるのでしょう。一方で「雑学のようにその県のことがよくわかり,社会科が好きになる」という意見も聞かれました。そのままで使える番組もありがたいですが,教師が授業を考える基になるような番組も必要だと思います。パッケージばかりを使うことになれてしまったら,授業をする力は当然弱くなってしまいます。しかし,パッケージがほしいのも事実。NHKさんの悩みはそのまま教員側の悩みでもあることに気付きました。

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「知らなかった」とは言わせない

 23日(火)15:00~名古屋市教育センターにて学校運営研修会(教務主任)の講演会が開かれました。金城学院大学 准教授 長谷川元洋先生の講演で「学校が保有する情報の管理と情報モラル教育について」という演題でした。今回は全市の教務主任が集まる場でのご講演というところに大きな意義がありました。長谷川先生は全国的に有名であるにもかかわらず,名古屋市内では,情報教育以外の先生方にとってはかかわりが薄かったのも事実です。情報漏洩防止や情報モラル教育が大きく叫ばれて久しいですが,具体的にどのように取り組めばよいのか理解が深まっていない状況です。きっと,参加された多くの先生が「今まで知らなくて損した!」「すぐにやってみよう!」と思われたことでしょう。
 学習工学セミナーや名情研の講演会,その他のセミナーでの講演で数年前から語られていることを,名古屋市内の全小中学校の教務主任がようやく知った,ということに,なんだかうれしくなりました。指導員として各校をまわってお話していってもなかなか伝わらなかったことが,1回の講演で伝わったのですから,感動的ですらありました。これで,ますます「知らなかった」では済まされなくなったはずです。

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理科の中で情報教育を!

 理科ねっとわーくの中の「宇宙に浮かぶ生き物の星‘地球’」というデジタルコンテンツを使った指導案を作りました。研究会の今年度の授業づくりにかかわる取り組みです。教科の中で情報教育を実践するねらいがあり,調べたことを要約してまとめる方法を教えることにしました。最初は検索エンジンを使って調べ学習をする方法を学ばせようとも考えましたが,検索語と絞り込み,検索結果がぱっとせず,サイトを選ばせるのにはあまり適切な単元ではないと判断しました。そこで,一つの詳しいサイトを全員に読み取らせて,それをまとめる方法について学習させようということになりました。実践は来週以降行われるとのこと。より実用的な方法に修正されることを期待しています。

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携帯連絡網サービス

 勤務校で緊急連絡用に業者の携帯連絡網サービスを利用しています。PTAが主になり,PTA会員に呼びかけることでPTA会費の中から運営費を捻出することができるようになりました。昨年度末から試験的に運用を開始し,現在の利用率が83パーセントほどになりました。そこで,残りの17パーセントの世帯に携帯連絡網サービスを使わないで緊急連絡をすることの問題点を示し,どのような緊急連絡を希望するのか選択をしてもらうことにしました。
 これによって,利用率が上がるだけではなく,全世帯が確実にできるだけはやく緊急連絡を受けられるようにします。お金を払っている分,個人情報保護などセキュリティもある程度安心できます。過信は禁物ですが,企業ではなく学校が使うにはこの程度の仕組みが適当かもしれません。万全を期すためには,業者に任せる際の個人情報の取り扱いを業者のセキュリティポリシーに完全に委ねず,学校と相談して作るというのがベストでしょうが,現実はなかなかそこまでできないのが現状です。

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コミュニケーションのある授業

 初任研の示範授業で1年算数の授業を見ました。「のこりはいくつ」の授業です。挿絵を基につくった絵を使いながら,物語をみんなでつくりました。島にカエルが5匹いるところからスタートです。「最初にカエルが島にいました」という子どもの言葉をとらえて,「最初という言葉もいいけれど,算数の問題のときはどんなことばを使うと良かったかな?」と問いかけ「はじめに」という言葉を引き出しました。その後,何人もの子どもに物語を言わせながら,問題文の文意を確認しました。そして,基本となる「はじめに5匹いました。そして,2匹がいってしまいました。のこりは何匹ですか?」という文型をしっかり全員に確認しました。
 子どもとの会話でやりとりをしながら子どもの言葉で問題をつくらせ,それを基本の文型に訂正し,定着させるという流れに感心しました。特に1年生なので,教師が一方的に教え込むことは躓きの原因になります。やりとりをすることで確認するところがいいですね。

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